映画『劇場版ヴァイオレットエヴァーガーデン』ネタバレ感想

こんにちは。雑多オタクと申します。

今回は『劇場版ヴァイオレットエヴァーガーデン』の感想を書いていきます。ネタバレがあるので、まだ観ていない方はご注意下さい。映画を観ようか迷っている方は、是非劇場で観て下さい。観劇したことを絶対に後悔しない作品です。

目次

登場人物

http://violet-evergarden.jp/character

あらすじ

代筆業に従事する彼女の名は、〈ヴァイオレット・エヴァーガーデン〉。
幼い頃から兵士として戦い、心を育む機会が与えられなかった彼女は、
大切な上官〈ギルベルト・ブーゲンビリア〉が残した言葉が理解できなかった。
──心から、愛してる。
人々に深い傷を負わせた戦争が終結して数年。
新しい技術の開発によって生活は変わり、人々は前を向いて進んでいこうとしていた。
しかし、ヴァイオレットはどこかでギルベルトが生きていることを信じ、ただ彼を想う日々を過ごす。
──親愛なるギルベルト少佐。また今日も少佐のことを思い出してしまいました。
ヴァイオレットの強い願いは、静かに夜の闇に溶けていく。
ギルベルトの母親の月命日に、
ヴァイオレットは彼の代わりを担うかのように花を手向けていた。
ある日、彼の兄・ディートフリート大佐と鉢合わせる。
ディートフリートは、ギルベルトのことはもう忘れるべきだと訴えるが、
ヴァイオレットはまっすぐ答えるだけだった。「忘れることは、できません」と。
そんな折、ヴァイオレットへ依頼の電話がかかってくる。依頼人はユリスという少年。
一方、郵便社の倉庫で一通の宛先不明の手紙が見つかり……。
引用元:http://violet-evergarden.jp/story/

感想(ネダバレなしver)

私はネタバレを避けて映画を観に行ったのですが、たまたまツイッターで流れてきた「開始10分でクライマックス」という情報だけを持って映画館に足を運びました。

本当に、その通りでした。映画始まって10分で既にタオルの4分の1が涙でべちょべちょ状態。この時点で「タオル4枚は必要だったな…」と、家を出る前の自分を軽くどつき回してやりたくなりました。

そして映画を見終わった後、予想通り1枚のタオルは涙と鼻水でもう拭うところがないぐらいの惨劇に…ohh…

でも本当にそのぐらい観て良かったと思った作品でした。『感動した』という言葉では言い尽くせないほど、心に響いてきます。

この作品は、生きている意味が分からなくなってしまった方、毎日生きるのが辛い・苦しいという方、そんな人にこそ観てほしいです。アニメだからと観るのをためらっている人もいるかもしれませんが、アニメだからこそ表現できることもあります。一度観てみて下さい。絶対に後悔しません。

感想(ネタバレありver)

【開始10分後までの感想】

本編始まってから10分までのお話がこの映画の中で特に好きだったので、感想がすごく長くなってしまいました。

長いわ!と思った方は次の「感想【本編編】」まで飛んで下さい。

最初の場面は、デイジーの祖母が亡くなりそのお葬式後の話でした。

医療関係の仕事をしている両親は仕事で忙しく、その日も患者さんが待っているからとすぐに仕事に戻らなくてはなりませんでした。デイジーは母親に、

おばあちゃんはもっとお母さんと一緒にいたかったはず、だってこんなにお母さんのこと好きだったんだから

と、部屋に飾ってある、祖母と母親の昔の写真を見ながら訴えます。

そしてその時ふと、写真立ての横にあった、缶に入っている手紙を見つけます。その缶の中には手紙だけでなく、ある一枚の切り抜き記事が入っていました。デイジーは両親に手紙と記事のことについて聞きます。すると、両親は

「それはおばあちゃんがおばあちゃんのお母さん(デイジーから見たら曽祖母)からもらった手紙よ。(デイジーの曽祖母は)身体が弱かったから、おばあちゃんが幼い頃に亡くなったんだけど、おばあちゃんの誕生日に毎年手紙が届いてたの。昔は字が読めない人が多かったからドールっていう人達が手紙を書くのを代筆してたんだけど、その缶の中に入っている記事はその手紙を代筆してくれた人の記事なの。一国のお姫様の公開恋文の代筆をしたり、有名な劇作家の代筆をしてた有名な方なんどけど、ある時突如辞めたらしいわ。その人の名前は…」

と言い、ここでこの映画のタイトルでもある

ヴァイオレットエヴァーガーデン

という名がスクリーンいっぱいに映し出されます。(エモい…!!)

それまで現在軸で話が展開されていると思っていた私は、実際はおよそ80年前のできごとだと知り驚きました。(ここで私は密かに「18歳で辞めたってことは…」と、ギルベルト生きてた説に希望を見出しました)

そして、両親が仕事のため家を出た後、デイジーは曽祖母が祖母にあてた手紙を読みます。スクリーンには手紙の文と祖母が成長していく過程を描いた映像が流れ、曽祖母が祖母のことを愛していたことがデイジーにも、そしてそれを見ている私たちにも伝わってきました。デイジーは曽祖母が祖母を愛していたこと、そして祖母も母親を愛していたことを知り、涙します。この時デイジーは、母親も同じように自分のことを愛してくれていることを思い出したのではないでしょうか。

そしてこの映像の中で曽祖母が自分の娘のことを「アン」と読んでいました。

皆さん、お気づきですね。そうなんですよ!この2人は『アニメ|ヴァイオレットエヴァーガーデン』の10話で出てきた親子のことなんです…

その事実に気づいた途端、ドラえもんの生誕祭回のアニメを見た時と同じぐらい号泣しましたよ…。開始10分…この時点でクライマックス感あってこの先何が起こるんだ…タオル…という気持ちでいっぱいでした。

そして、デイジーの読んでいた手紙が、風が強く吹いたことで空に天高く舞い上がります。ヴァイオレットエヴァーガーデンのテレビアニメを通してこの描写は多いですが、手紙を書いた人の心が相手に届いたことを描写しているような気がして、私はこの演出がとても好きです。

手紙が風に乗って運ばれ、シーンはアニメで描かれていた時代に変わります。

【本編編】

ここからはアニメと一緒の時間軸です。

冒頭で、ホッジンズ達から賛美歌を褒められたヴァイオレットは

「海には人間と違って性格がないから讃えるのが難しかった」

と言っていました。この一言からヴァイオレットは人の気持ちが分かるようになったこと、人の長所を長所だと思えるようになったことが分かり、彼女の成長を感じて私はクソでか感情を抱えました。

しかし、軍にいて国に貢献したことを市長から褒められた時に、武器として人を殺めたことをずっと後悔し、「自分は褒められるような人じゃない」と口にします。

ヴァイオレットちゃん、幸せになってくれ…

そしてヴァイオレットは余命間もない少年ユリスと出会います。ユリスが払える報酬はほんの少しで、本当はその値段では20文字しか手紙を書けなかったのですが、ヴァイオレットは

「それは一般時の価格です。ですが、ユリス様には子供割引が効くため、ユリス様がご家族に伝えたい想いを全部手紙で伝えて下さい」

と言います。子供割引はヴァイオレットがその場で考えた規則です。ドールになりたての頃は彼女は
まだ人の気持ちを理解していなかったため、きっとこんなことは言えなかったと思います。

また、ユリスの両親宛ての手紙を代筆している時に「ユリス様はもっと両親に甘えたかったのではないですか?」とユリスが口にできなかった思いを推察します。ユリスに「何で僕の気持ちが分かったの?」と聞かれると、ヴァイオレットは「これまで代筆を通して出会った人達との関わりの中から理解したのです」と言います。

本当にヴァイオレットちゃん、成長して…思い出しながらこのブログを書いている今もクソデカ感情が止まりません。どうしたらいいのでしょうか…

雑多オタク
雑多オタク

そして同じように映画の中でヴァイオレットへのクソデカ感情を抱えていたのがホッジンズでしたね。
ホッジンズについてここで軽く触れようとしたのですが、思いの外長くなってしまったため、「感想【本編】」の後に『感想【ホッジンズ編】」を設けました。ヴァイオレットの父親的存在の彼には感謝がいっぱいです。

映画中盤で、島にいるギルベルトが、生徒にお願いされて書いた宛先不明となった手紙をホッジンズが偶然見つけたため、ギルベルトが生きている可能性があることをヴァイオレットは知ります。

その後、ギルベルトに会いにいくためにホッジンズとヴァイオレットは島に向かうことになります。

ヴァイオレットは出発する前、CH郵便社の皆に

「少佐にお会いしたら何から話したらいいのですか?これまでの出来事でしょうか?少佐のことについてでしょうか?私はちゃんと話せるでしょうか?私は、気持ち悪いでしょうか?」

と、不安と期待の入り混じった感情を顕にしながら問いかけます。

ヴァイオレットがここまで気持ちを昂らせる姿を見せるのは初めてですね。映画の中でヴァイオレットが少佐宛てに手紙を書く場面があり、そこで『全ての出来事が少佐に結びついてしまいます』と綴っていたので、それほど強く思っているギルベルトに会えるとなったヴァイオレットの感情の揺れは凄まじいものだったのでしょう。

そして、ホッジンズとヴァイオレットはギルベルトがいるであろう島に向かいます。島に着いてから、ホッジンズは「ギルベルトは今どんな状態か分からないから」と言ってヴァイオレットを門の前で待たせ、1人先にギルベルトに会いに行きます。

ホッジンズはギルベルトに会えましたが、ギルベルトは「ヴァイオレットには会えない、帰ってくれ」と言います。

そのことをホッジンズから聞かされたヴァイオレットは諦めずにギルベルトを探しに行き、夜になり大粒の雨が降る中、玄関のドア越しにギルベルトにこれまでのことと、「会いたい」という気持ちを伝えます。

しかし、ギルベルトは「君には会えない、僕が君を武器として使ってしまったために、君はその両手を失ってしまった。それを思い出してしまって辛いんだ」と言います。(大まかに書いています)

この時のヴァイオレットの泣き顔と、色々な感情を抑えこむようにギュッと握った拳が、ギルベルトとシンクロしていました。

私としては、「ギルベルトそんな頑なにならないでヴァイオレットと会ってくれ…あなたと会うのがヴァイオレットの願いなんだ…自分といたら不幸になるとかそんなことないから決めつけないで、会うことを怖がらないでくれ、、」という気持ちでいっぱいでした。

その後、結局ギルベルトはヴァイオレットに会おうとしませんでした。
島の住民の家に泊めてもらうことになったヴァイオレットとホッジンズ。そこで電報(たぶん)を受け取り、ユリスが危篤だということを知ります。それを聞いたヴァイオレットは涙を流し、「まだユリス様との約束を果たしていないので帰ります!!ユリス様と指切りをしたのです!!」と言います。

結果的にヴァイオレットがリュカ宛の手紙を書くことは叶いませんでたが、アイリスとベネディクトの計らいでユリスは亡くなる直前に、当時普及したばかりだった電話で親友のリュカと話します。これまでユリスは自分の弱った姿をリュカに見られたくないといって面会を断っていましたが、最後に話すことができて本当に良かったです…

ユリスが亡くなってから、ユリスの家族はヴァイオレットが代筆した、ユリスからの手紙を受け取ります。手紙には、両親との楽しかったできごと、感謝の気持ちが、弟には、両親と仲良く、自分の分もいっぱい両親に甘えてほしい、と綴られていました。

今回は手紙ではなく、電話という形でしたが、本当にユリスの気持ちが皆に届いて良かったですね。

その後、ヴァイオレットは

「少佐が生きてることが分かって、しかもお声まで聞けて、、、それだけで、満足です」

と涙をこらえながらホッジンズに言い、ヴァイオレットとホッジンズは翌日船で帰ることになります。

帰る途中にヴァイオレットは、前日ギルベルトのことを色々教えてくれた子供に、「この手紙をギルベルトに渡して」と言って自信が書いた手紙を託します。

その頃、ギルベルトは夕焼けに染まる海を眺めていました。島の老人から「あんただけが全部を背負うことはない、帰るところがあるなら帰ったほうが良い」と言われます。この老人はギルベルトが敵側の人間だったことを知っていて黙ってくれていたんですね…しかしギルベルトは「私がいなくなったら島の男は1人もいなくなってしまうから」と断ります。

老人が去った後、ギルベルトの兄であるディートフリートがギルベルトの下に現れます。

ディートフリートは

「お前に再会できたら謝ろうと思っていたけど今はお前を麻袋に詰め込んでヴァイオレットの前に突き出してやりたいよ!」

とヴァイオレットに頑なに会おうとしない情けない弟を叱責します。

そこにちょうど、完成したばかりの自動葡萄運び機(?)で運ばれてきた、ヴァイオレットからの手紙が入ったバケットが届きます。

その手紙を読んだギルバートは、ディートフリートの

「ブーゲンビリア家は俺が継ぐ、お前は自由になれ」

という力強い言葉にも後押しされヴァイオレットの元に走り出します。

しかし、ヴァイオレットを乗せた船はすでに出港してしまっていて、

雑多オタク
雑多オタク

間に合わないか?!いやいやいやいやどうにか間に合ってくれ!

と思ったところで、ギルベルトが走りながら

「ヴァイオレット!!!」

と叫びます。

その声は船の上のヴァイオレットの耳にも届き、よろめきながらもヴァイオレットは駆け出し、躊躇なく海の中に飛び込みます。

浅瀬で再会した2人は、ギルベルトはヴァイオレットへの気持ちを言葉にして表せましたが、ヴァイオレットは言葉に詰まって「私も愛している」と言えませんでした。ギルベルトはそんなヴァイオレットを抱きしめ、「ずっとこうしたかった」と言います。

その後、ヴァイオレットは一旦島に戻り、受けていた仕事を全て終わらせてから島に戻り、島の郵便局で働いたそうです。

上映時間が140分あるため、ざっくりとしか書けませんでしたが、この映画は作画・ストーリー構成すべてが素晴らしく、自分の目で確かめるからこそ動く感情が必ずあります。

この他にもディートフリートとヴァイオレットとの会話など見所たっぷりです。

ぜひ劇場に足を運んでみてください。

【ホッジンズ編】

引用:http://violet-evergarden.jp/character/

ホッジンズはヴァイオレットを実の娘のように大切にしています。私が印象に残ったシーンは、

ヴァイオレットを引き取って間もない時のナイフとフォークの使い方も知らなかった彼女と、ナイフとフォークを正しく使って綺麗に食事をする彼女を見守り感慨深い表情をするシーンや、

ヴァイオレットがディートフリートの所有する船にギルベルトが幼い頃読んでいた本やおもちゃを取りに行くことになった時、心配して「俺も一緒に行こうか」と言ったけど断られてそれをベネディクトにからかわれ「うっさい!お前は黙って食え!」とあたる場面(かわいい)、

最後のシーンで花火が打ち上がって「ヴィオレットちゃん、綺麗だね」と(多分)言って隣を見たけどヴァイオレットは隣にいなくて、寂しさで涙を流す場面です。

この物語りの中でヴァイオレットの父親的存在だったから本当に寂しかったんでしょうね。ホッジンズはいつも、ヴァイオレットのことを心配したり、彼女のために本気で怒ったり、いつも優しくヴァイオレットを見守ってくれていましたね。一視聴者でしかない私ですが、本当にヴァイオレットに寄り添ってくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。

ホッジンズにもずっとずっと幸せが訪れますように。

演出・作画編

ヴァイオレットエヴァーガーデンの魅力の1つはその作画の美しさですよね。

今回も演出・作画がとてつもなく素晴らしかったです。1カット1カットが1つの絵画のようでした。

特に、水の描写、空の描写は写真と見間違う程丁寧に描かれていました。空の青、水色、オレンジ、ピンクが織り交ぜられた色彩はとても綺麗で、ノスタルジー的な感情や、美しい自然への憧憬など、様々な感情を呼び起こします。

ヴァイオレットエヴァーガーデンの聖地巡礼があるなら是非行ってみたいですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

このブログを読んでヴァイオレットエヴァーガーデンの魅力が少しでも伝わっていたら嬉しいです。

ヴァイオレットエヴァーガーデンという、素晴らしい作品がこれからも末長く愛されますように。

そして、とても長いのにここまで読んで下さり本当にありがとうございました!

それでは、良き推し生活を。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

初めまして、雑多オタクです。
2次元と2.5次元が大好きで遂にブログまで始めてしまいました。
舞台やミュージカルも好きでオススメなどを書いたりしてます。
お時間ある時にこのブログを覗いてくれたら嬉しいです!

当サイトで使用中のwordpressテーマ

シンプル美と機能性を両立させた、国内最高峰のWordPressテーマ『SWELL』

コメント

コメントする

目次
閉じる